利根川で鳥類調査、そして銚子へ [生き物]

6月も下旬となり、鳥類の繁殖期もそろそろ終わりです。
今年の繁殖期は業務以外の鳥類調査に参加する機会があり、5月と6月に1回ずつ、千葉県の利根川下流部へ行ってきました。
利根川の河川敷には、広いヨシ原が広がっています。
ヨシ原で繁殖する鳥というとオオヨシキリが代表的ですが、ここではコヨシキリとコジュリンも多数繁殖しています。
高らかな声でさえずるコヨシキリと、真っ黒な頭が愛らしいコジュリンはお気に入りの鳥で、学生時分からよく足を運んで見に行っていました。
木陰のない河川敷は陽射しが厳しく暑いのですが、ヨシ原を渡る利根の川風に吹かれながら、さえずりに耳を傾けるのは心地よいものです。
利根川河川敷.JPG

そして1984年、近くの河川敷でオオセッカの繁殖が確認されました。
オオセッカは当時の特殊鳥類。東北地方のごく一部でしか繁殖の知られていなかった種でした。
その後、利根川沿いに分布を広げて安定して生息していうようです。
さえずりは「チュカチュカチュカ‥‥」と大声で、どちらかというと暑苦しいのですが、独特のさえずり飛翔を見せてくれます。
このヨシ原には、オオセッカやコジュリンの他、サギの仲間のヨシゴイも生息し、チュウサギやコアジサシも飛びました。
いずれも環境省のレッドリスト掲載種です。
河川敷の当り前の環境が、今や希少種の一大生息地あり、その重要性を訴えていきたいものだと感じています。

調査終了後、JR成田線に乗って利根川沿いに下って銚子へ。
そしてぬれ煎餅で一躍有名となった銚子電鉄に乗り換えて、犬吠埼へ行ってきました。
犬吠埼で見た植物です。白い花はイブキボウフウの海岸型でハマノイブキボウフウ、赤紫色の花のアザミはノアザミの海岸型とのこと。
厳しい潮風にきつい日照、生育条件の厳しい環境に適応した植物です。
ハマノイブキボウフウ.JPG

ノアザミ海岸型.JPG

ところで銚子電鉄では、最近入った中古の緑色の車両に乗りました。
最初は京王電鉄を走っていたとのこと。
遥か昔に高尾の方で、こんな車両に乗った記憶がかすかにあります。
古いのに頑張っているなぁと思ったら、1962年製とのこと。自分と同じだ‥‥。
銚子電鉄.JPG

緑生研究所の詳細はコチラ
http://www.ryokusei-ri.co.jp/
緑生研究所は、日本経団連の生物多様性民間参画パートナーシップに参加しています。

担当:田中

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。