密やかに咲く冬の桜 [季節の話題]

 日本人ほど桜が好きな民族もいないと思いますが、桜は日本の心の象徴といっても過言ではないでしう。桜はなぜこれほどまでに愛されるのでしょうか。
 淡い花の色は、日本の風土、景観によく合い、入学式の時季に合わせて咲く桜は、門出の花として親しまれることも理由のひとつでしょう。また、散り際の潔さ、花吹雪の可憐さが日本人の心情に合うからではないでしょうか。
 桜は春を彩る大切な花のひとつですが、晴れた冬空に凜として密やかに小さな花を咲かす冬桜(以下フユザクラ)をご存じでしょうか。
 フユザクラ(Cerasusu×parvifolia‘Fuyu-zakura')は、ヤマザクラとマメザクラの自然交配種とされており、冬と春の2回咲きます。
 冬の花は10月に咲き始め、11月下旬から12月上旬にもっとも多く咲きます。そのあとも花は小さくなりますが少しづつ続けて咲きます。春は4月上旬から中旬ごろに咲きます。
 フユザクラの名所として有名なのが、群馬県藤岡市(旧鬼石町)の桜山にある「三波川の冬桜」で、国の名勝および天然記念物に指定されています。
 フユザクラのある桜山は、古くは「虚空蔵山」と呼ばれ、標高593メールあります。この桜山は、当時の三波川村長が明治41年(1908年)、日露戦争の戦勝を記念し国有地であった山林原野を買収し、山頂を含め約5ヘクタールを整備し公園としたものです。この時にサクラの苗木が植栽されましたが、ソメイヨシノの苗木の中にフユザクラが交じっていました。現在は山頂を中心に約7,000本のフユザクラが植栽されています。
 今はフユザクラの見ごろで、多くの人が花見に訪れています。ライトアップもされていますので、昼間の桜と夜の桜を見に訪れてはいかがでしょうか。

IMGP4399.jpg
フユザクラの花
IMGP4401.jpg
桜山の景観
IMGP4395.jpg
咲きはじめのフユザクラの樹木


緑生研究所の詳細はコチラ
http://www.ryokusei-ri.co.jp/
緑生研究所は、日本経団連の生物多様性民間参画パートナーシップに参加しています。

担当:松本
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。