広島県天然記念物 灰塚のナラガシワ [樹木医・樹木診断]

今年の10月に広島県三次市に行ったおり、1960年8月に広島県の天然記念物に指定された「灰塚のナラガシワ」を見ることができました。
 ナラガシワは、樹高25mに達する落葉高木で、秋田以南の本州や四国、九州及び朝鮮半島や中国、インド、ヒマラヤにかけて広く分布しています。
 日本では、ナラガシワの純林はほとんど見られず巨樹として残っているものは珍しいとされています。
 灰塚のナラガシワは樹高16m、幹周囲長3.51m、根元周囲長4.2m、枝張りは東西14m
南北15mの巨木です。この巨木は坂の頂上付近に生育し、樹冠は卓越西風の影響により西から東に僅かに傾いています。(解説板より)
 北側の根元には小さな祠があり、地域の人々に畏敬の念をもって保護されてきた樹木だと推察されます。
 地方を訪れると、時々このような巨樹・巨木に出会うことがあります。
 それほど大きな樹木でなくても、地域の方々に昔から営々と守り継がれてきた樹木に接すると、人は自然を敬い共生してきたことをあらためて思い起こさせてくれます。
 次は、どんな巨樹・巨木に会えるか楽しみです。

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ナラガシワの全景

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ナラガシワの葉

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根元にある祠と幹の様子
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