生物多様性CSR [社会貢献]

今年も残すところ数日となりました。
この一年を振り返えると、COP10を契機として、「生物多様性」という言葉を本当によく目にしたと思います。新聞雑誌等の各種媒体で関連特集がしばしば組まれるなど、もはや「生物多様性」は我々のような生物屋だけの特別な用語ではなくなりました。

そのような昨今の生物多様性の動向で、特に注目されるのが、一般企業の動きです。COP10における遺伝子資源の利益配分の議論にみられるように、生物多様性の問題がもつ経済問題としての側面がクローズアップされる中、「生物多様性への対応を誤ることは経営リスク」「生物多様性はビジネスチャンス」といった言葉が各種紙面を賑わすようになりました。生物多様性について見識をもっていることが、ビジネスパーソンの一つのたしなみになりつつあるようにさえ感じます。

このような動向と呼応するように、CSRの一環として生物多様性の保全に取り組む企業が増えてきました。その活動の方向性は多岐に渡りますが、大きくは次の3つぐらいに分類されるのではないかと思います。
①社有林や工場緑地など、自社敷地の生態的価値を高めることにより、地域の生物多様性に貢献しようとする活動。
②自治体が提供する「企業の森」などへの参加を通じて、社員の環境意識の向上を図るとともに、地域の生物多様性に貢献しようとする活動。
③コーズ・リレーテッド・マーケティング等を活用した、自然保護団体等への助成活動。
これらとは別に、サプライチェーンの各段階が生物多様性に与える影響など、事業本体と生物多様性との関わりを検討するような動きが出始めていることも注目されます。

去る12月9日~11日にかけて、東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2010」は、まさにそのような生物多様性CSR活動の見本市の様相でした。緑生研究所からは数名のスタッフが参加し、企業の方々と有益な意見交換をさせて頂きました。当社の生物多様性CSR支援サービスにも多くの関心をお寄せいただきました。

IMG_0128.JPG
エコプロダクツ2010の模様

COP10という「お祭り」が終わり、来年からの数年間が、生物多様性の潮流を真に定着させるための正念場になることでしょう。当社は、創業以来35年にわたる生物分野の実績をもとに、さまざまな企業の生物多様性保全活動を支援させて頂きたいと考えています。

緑生研究所の詳細はコチラ
http://www.ryokusei-ri.co.jp/
緑生研究所は、日本経団連の生物多様性民間参画パートナーシップに参加しています。

担当:伊藤
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