オオムラサキの森を訪ねて [生き物]

季節は秋に向かおうとしているが、夏の思い出をひとつ紹介したい。この夏、8月初旬猛暑の中、山梨県甲府市にある武田の杜(健康の森)を訪れた。
武田の杜(健康の森)は甲府駅の北西に位置し、アカマツやクヌギ、コナラが優占する森である。名前の由来は、武田信玄公から命名されたもので、森の南東の古府中町には甲斐の国の総鎮護として祟敬を集めている甲斐武田神社がある。
森の南側には甲府市街地が広がり、南アルプスや富士山を見ることができる。この森は市街地に近接しているにもかかわらずオオムラサキが群れ飛んでいることに驚かされる。
ご存知のようにオオムラサキは国蝶とされ、タテハチョウ科に属する大型の蝶で青紫色の翅が美しい蝶である。
武田の杜(健康の森)では、食樹となるエノキの大木が点在しており、尾根部や南側斜面樹林、北側の林道で群れ飛ぶ姿やクヌギの樹液に集まる姿が多くみられる。
オオムラサキの他にルリタテハ、ジャノメチョウ、ミヤマカラスアゲハなどの蝶もみられる。また、オオムラサキ、スズメバチ、ミヤマクワガタ、コガネムシなどがクヌギの樹液が出る場所に同時に集まっている光景もみることができる。
みんなで仲良く樹液を吸っているのか、牽制して睨み合っているのか不思議な光景である。
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オオムラサキ(オス)

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クヌギの樹液に集まる、オオムラサキ、スズメバチ、コガネムシ、ミヤマクワガタ


遠い昔、カブトムシヤやクワガタに夢中になり、虫網を持って野山を駆け回っていた時代から数十年、今はちょっと熱もさめた中年が昆虫を眺めている姿は絵にならないと自戒した夏であった。




○武田の杜(健康の森)管理事務所
 甲府市羽黒町片山 1748番地 TEL・FAX 055(251)8551
 URL:http://www.takedanomori.jp/kenkou.html

○オオムラサキに関する周辺情報
 山梨県北杜市長坂町富岡にオオムラサキセンターが開設されており、オオムラサキの他国内外の蝶のコレクションをみることができる。
URL:http://oomurasaki.net/


緑生研究所の詳細はコチラ
http://www.ryokusei-ri.co.jp/
緑生研究所は、日本経団連の生物多様性民間参画パートナーシップに参加しています。

担当 松本
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