生物多様性保全でビジネス展開を [仕事]

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あけましておめでとうございます。
昨年は国際生物多様性年として、また、名古屋でのCOP10開催により、生物多様性やその保全について新聞などでも取り上げられましたが、今後も生物多様性の保全に向けた活動が、行政だけでなく企業や自治体において徐々に展開することが考えられます。
一方、環境省が行った上場企業など3036社を対象にしたアンケート調査では、昨年8~9月時点で生物多様性の保全に取り組む企業が25%ということが示され、日本は生物多様性保全の黎明期であることが示されています。
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010301000302.html

企業の取り組みの出遅れの背景には、不況の他に、生物多様性の保全について、その取り組みをどのように行っていったらよいか、具体的な対策がCO2削減に比べて難しいこと、そして、その費用対効果が不明確で数値として見えにくいこと、効果が短期で得られないことが考えられます。
逆に、生物多様性の保全に取り組むことを考えている企業の皆様におかれましては、この黎明期を他社との差を付けるチャンスととらえられるかもしれません。また、これから取り組もうと考えられている企業の方々で、“生物多様性の取り組みといっても、では具体的には何をすればよいか”と考えあぐねている方もいらっしゃるかもしれません。

例えば、種・遺伝子・生態系の3つの生物多様性のなかで、遺伝子レベルの多様性の保全となると、裏付けや取り組みは簡単にはいきませんが、種レベルの多様性に着目すると、空地の活用の仕方や、適切な草刈りなどでも生物の生息環境は変化し、手法によっては多様性保全に大いに貢献できるものです。また、ちょっとした活動も、その前後の生物調査を行い、裏付けとなるデータを取ることで、活動の成果を明確にすることができます。さらに、そうした活動をインターネットによって発信することから、CSRによって会社イメージを上げることのみならず、新たなサービスへ発展することまで、ビジネス展開への可能性は少なからずあると考えております。

弊社では、これまでの調査や計画の実績で培った技術をもとに、生物多様性の保全に向けた活動への技術支援を行い、CSR支援・広告作成支援など尽力いたします。些細なことでもビジネスパートナーとしてご相談いただければ光栄です。

本年も皆様にご愛顧いただきたくよろしくお願いいたします。

緑生研究所の詳細はコチラ
http://www.ryokusei-ri.co.jp/
緑生研究所は、日本経団連の生物多様性民間参画パートナーシップに参加しています。

担当:宇津木

実りの秋 [仕事]

秋といえば・・・実りのシーズンですね。我々の味覚を楽しませてくれる果物だけでなく、樹木は秋に実をつける種類が多く、自然界では動物たちも大忙しとなっています。
そんな時節、緑生研究所ではNEXCO中日本からの受託により、地域性苗木(地域の種子から栽培した苗木)作りのための樹木の種子採取を行っています。
この業務では、道路工事地域周辺の自然林から、樹木の種子を採取し、果肉や虫から食害をうけた種子の除去といった調整を経て、圃場に出荷します。
現地で種子を取っている様子は子供のドングリ拾いに類するものですが、苗木の生産のために一定量を採取しなければならないことや、熟した時期を逃さず豊作樹木を選ぶこと、採取後も種の特性に合わせた調整を行うことなど、細かな配慮が必要となります。

この樹木の種子採取については、種子の結実情報がその作業を左右するのですが、結実情報をいざ探してみると、非常に少ないことが分かりました。
樹木の結実についての情報は、桜の開花情報のような需要はないとおもいますが、何かの役に立てばと思い、今回採取した樹木について取り上げることに致します。

豊作樹木(2010年神奈川県内)
・ミズキ
・アカメガシワ
・コナラ
・アラカシ
・エノキ

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コナラ(2010/10/7神奈川県内)未熟です。

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クリ(2010/10/7神奈川県内)結実終盤です。


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担当:宇津木

まもなく展示開始! [仕事]

緑生研究所では、日比谷公園“みどりのiプラザ”でまもなく開催される、
“◆第2回 企画展示 「東京の公園が担う生物多様性」  「世界と地域の生物を支える東京の公園」(平成22年7月27日~平成22年10月30日)”の展示制作を行いました。
http://www.tokyo-park.or.jp/college/green/index.html

この企画展は、「東京の公園が担う生物多様性」をテーマに、東京の様々な公園で行われている、生物保全や自然再生の取り組みを紹介する内容となっています。

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多くの公園や関連団体への現地取材を行い、それをもとにパネルの構成・制作を行いました。そして、本日無事に展示設営を終えました。
情報収集や写真提供にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
提供いただいたきれいな写真やイラストを多数使用し、小学生の皆さんにも楽しんでもらえるパネルに仕上がったと思います。


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この展示は7月27日から開催されます。日比谷公園や、お近くにおいでの際はご覧いただけると光栄です。
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担当:宇津木

生物多様性をおびやかす特定外来生物-その防除の取り組み [仕事]

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一面の黄色いお花畑。みなさん何の花かお分かりでしょうか?
答えはオオキンケイギクです。
北米原産の多年生草本で、5月~6月にかけて開花します。
花の美しさから、昔は「ワイルドフラワー緑化」等で多用されましたが、
繁殖力が強く、逸出して全国の道路周辺や河川敷等に広がっています。
生態的な影響の大きさから、平成16年に施行された外来生物法に基づいて
平成18年に特定外来生物に指定され、栽培や持ち運び等が原則禁止されました。
違反すると、懲役または罰金に処せられるという厳しいものです。

緑生研究所では、国土交通省国土技術政策総合研究所からの受託により
ここ5年間ほど、河川敷をフィールドとして、オオキンケイギクの防除手法の
調査検討をおこなってきました。
手作業による抜き取り、草刈機による刈り取り、重機による表土のはぎ取りという
異なる管理手法によって、どのような防除効果が得られるかをモニタリングしています。
モニタリング項目は、群落組成、オオキンケイギクの株数やシュート数、実生数、
埋土種子量など、多岐に渡ります。

オオキンケイギク防除の目的は、単にオオキンケイギクを根絶やしにすることではなく、
オオキンケイギクとの競合に敗れ、衰退しつつある在来の河原植物を回復させ、
河原の原風景と本来の生態系を再生することにあると考えています。
実験地では、カワラサイコ、カワラマツバ、カワラヨモギ、カワラナデシコなどの
在来河原植物が生育しており、オオキンケイギクの管理(特に抜き取り)を通じて、
在来河原植物が回復していくことがデータの上でも確かめられています。

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こちらがカワラサイコです。
初夏から夏にかけて、植被がまばらな礫河原の河川敷で
淡い黄色の可憐な花が風に揺れる様子は、とても風情があります。
このような河原の風景を大切にしていきたいものです。

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担当:伊藤

東京都井の頭自然文化園へ行ってきました [仕事]

緑生研究所計画部では、
日比谷公園緑のiプラザで開催される下記の展示の制作を
行うことになりました。

◆第2回 企画展示 「東京の公園が担う生物多様性」
 「世界と地域の生物を支える東京の公園」
 期間:平成22年7月27日(火)~平成22年10月30日(土)
http://www.tokyo-park.or.jp/college/green/index.html


さて。
今日はその取材に東京都井の頭自然文化園へ行ってきました。
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ino/

井の頭自然文化園は、
身近な生き物を親しみやすく紹介しているのが特徴です。

8/31まで特設展示として、
ワンダーハット~どうぶつのふしぎがいっぱい~
という展示をやっています。
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=ino&link_num=14497


この特設展示は、生き物のクイズや触って楽しめる仕掛けが盛りだくさんでした。
是非皆さんも遊びに行ってみてください。

生物多様性を子供に分かりやすく理解してもらうことを考えて
種のかたちや違いを面白く展示したそうですが、
展示の中には”生物多様性”という文字は一つもなく、
しかし、遊びのいろいろなところに生き物の体の仕組みの違いや、
大きさの違いなどが遊びながら感じられるようになっていました。
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http://www.ryokusei-ri.co.jp/


担当:宇津木

緑生研究所 計画部ブログをオープンしました [仕事]

株式会社緑生研究所のスタッフが
日々の仕事で考えることや
お勧め情報を不定期に発信したいと思います。

株式会社緑生研究所の詳細はコチラ
http://www.ryokusei-ri.co.jp/

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